2009年09月21日

考える!

遅くなりましたが、土曜日の講演会のご報告を少し書いてみたいと思います。

沖縄県総合福祉センターで開催されました「ひきこもり者支援フォーラム」には、早い時間から沢山の参加者が訪れていました。 
定員250名と書かれておりましたが、会場はいっぱいに埋め尽くされていました。

開会の挨拶のあとに玄田先生による講演会が1時間程、その後に体験談発表がありました。
今の世の中は若者にプレッシャーを与えすぎている事、「人生はなんとかなる。大丈夫だよ。」と言ってあげる人が少ない事等など、色々(私はどうかしら?)とわが身を振り返る事柄も多くあり考えさせられました。

次の体験談発表では、ひきこもり生活から頑張って立ち直ろうとしている青年のお話がありました。 その辛い体験談と心の中の叫びにハンカチで涙を拭う姿もあちこちに見られました。 きっと保護者の方々なんでしょうね。
ストレスから体調不良になり、それが原因でいじめられたこと。 担任や親に相談しても何の解決にもならなかった事、なんとかしたいのに思うように上手くいかない自分自身に対しイライラして暴れた事など・・・心が痛くなりました。
ある時期に自分を理解してくれる先生に出会い、「人生の時間割は人それぞれ」と言われ心が楽になった事などをお話ししてくれました。

少し休憩時間を挟んで、シンポジウムには4名のシンポジストの方がそれぞれの視点からの現状と支援をお話ししてくださいました。
質問者もみなさん様々で、深刻な場面に直面した方の質問はとても真剣で、熱い意見交換が交わされていました。

私も感じていた事が問題として取り上げられていましたが、国や県、支援施設の連携機関がないのが問題だと指摘されていました。
保護者の方が相談に行ってもたらい回しにされている現状、どこに行ったら、どんなサービス支援が受けられるのかがわからない!そんな人たちが殆どだと言う事! 以前に比べ、とても支援施設が増えて来たものの、人材不足でどうしても限界がある事など、支援者側の苦悩も垣間見られました。
支援機関の管理リスト・マップみたいなものを作れるよう是非検討して行きたいとのことでした。

様々な話の中で、ニートと呼ばれる人たちの何パーセントが(ちょっとメモってなくて定かではありませんが)、発達障害と思われる人たちで、今まで適切な支援を受けられないまま成長してしまったのが要因と思われると言う部分に心がチクリ!
家族が気付いてあげる事って・・・大切ですよね。

ひきこもり者を抱える家族は、けっしてひとりでは悩まずに、沢山ある支援機関に相談して第三者の介入をお願いして欲しいということです。
支援機関も1箇所ではなく何箇所も回ってみて、本人にあった支援をしてくれる所を探す事、情報を集め参考にする事など、これはひきこもり支援に限らず、発達障害支援でも同じことだと思いました。

子供のみならず、親までもがひきこもってしまう例が多いらしいので、けっして一人では抱え込まずに情報を集めて解決への道を見つけて欲しいと思います。
私も頑張るぞ~!!






Posted by ミラクル at 11:17│Comments(0)
 
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