ゆうより2歳年上の男の子で、M君と言う子がいました。 彼もたんぽぽでの同期生!
ゆうの手術を決心して、術後の事を考えて入園したたんぽぽ園でしたが、そこにはすでに手術を受けた子が2名おりました。
一人がこのM君と、もう一人は以前記事をアップした唯ちゃんでした。
Mくんは、術後2年程経過しておりましたが、言葉はおろか一人で座ることすら出来ない状態でした。
M君のお母さんとはすぐに打ち解け、手術について色々教えてもらいました。
M君も、三角頭蓋の他に忘れてしまいましたが別の原因を持っておりました。 これも術後にわかったそうです。
歩けないのも、しゃべれないのも、三角頭蓋が原因じゃなかった・・・?! M君のお母さんは「正直わじわじ~するさ~!」とよく言っていました。 わかっていたら手術は受けなかったのにと・・・
夏の暑い日も保護帽をかぶり、バギーに乗って移動するM君。 当時5歳くらいで、身体も大きくなっていたので、スーパーとかに買い物に行った時などに「こんな大きいのにいつまでも乳母車に乗せて、甘やかしすぎ!!」とこころない言葉を何度か浴びせられた事もあるそうです。
M君とは小児発達センターでもよく顔を合わせました。
一人で食事も取れない、会話も出来ない、全介助を要するM君を、お母さんは本当にかわいがっていました。
ゆうが手術を受けると聞いて、M君ママと唯ちゃんママはどちらかと言えば反対でした。 とは言っても、実際に手術を拒否するまでは「よく考えてね。うちの子は全然変わらないけど・・・?」くらいにしか言いませんでしたが、入院予定当日にたんぽぽに顔を出した私とゆうを見て、二人とも「もっと考えてからでも遅くはないよ♪」と笑顔で迎えてくれました。
今はM君とも会う事はありませんが、今でも歩行の訓練を受けているのでしょうか?
あの頃、三角頭蓋のオペを受けて改善した例が何件か取り上げられていました。 アンケート結果でも成果は見られると・・・
しかし、M君ママの話だと・・・
術後、まだろくに瞼も開かない状態の時に「アンケートに答えてくれ」と言われ、「何か変化はみられましたか?よくなりましたか?」との問いに、よくはわからないけど「なんか声を発する様になりました。表情が変わりました。」とか無理やり良くなった点を考えて答えたそうです。
M君ママ曰く、「あれだけの手術を受けたんだもの!少しでも良くなったと思いたいのは親心でしょ!たとえそうでなかったにしても良くなった!手術をして良かったと思いたいもの!そうじゃないと耐えられない・・・」と・・・なるほどと思いました。
確かに「全然違う!よくなった!手術のお陰!!」との声も多数聞きました。
ただ、いつも旦那と話すのは、もしゆうも手術を受けていたら・・・きっと私たちも今頃声を大きくして「手術を受けたお陰でゆうは普通の学校に行けるようになりました!手術を受けるのをオススメします!」と言っていただろうねと(笑)
絶対に手術をしたお陰だと思っていたのは間違いないと思います(*^^*)