手術、その後・・・(1)

ミラクル

2009年09月10日 00:16

昨日、CHOCOさんからのコメントがあったので、三角頭蓋のオペを受けたお子さんのその後に少し触れたいと思います。
そういえば書き込むの忘れてましたね。 すみませ~ん(^^;)

何から書こうか・・・? まずは私の友人の子供で手術を受けたT君の事から・・・

T君は、たんぽぽ(母室園)で知り合ったゆうの同級生の男の子。 彼も三角頭蓋と診断を受けていました。

T君はわりと重度の自閉症でもあり、性格的には大人しくて多動は全然なかったのですが、とにかく強いこだわりの持ち主でした。
彼のお母さんの悩みは、言葉ももちろんでしたが、少しでも手が空くと壁に物をコンコンと打ち付ける動作でした。 これは一日中続きます。 壁に向かっておもちゃや本、何でも手にした物をずっとコンコンコンと・・・一日中これをされるとイライラしてノイローゼになりそうだと嘆いておりました。

ある日、彼も三角頭蓋であると診断を受けました。 しかし、彼の受診に同行した父親をひとめ見た時に、先生が「お父さんも典型的な三角頭蓋だね~!!」と言ったそうです。(笑)
ちなみにT君のお父さんは普通に生活をし、お仕事も国家公務員と立派な職業に就いております。 もちろん言葉の障害なんてありません!!
これを聞いて、私とT君ママは「三角頭蓋だからと言って、言葉や知的に障害が出るとは限らないんだね♪」と確信しました。 
T君の三角頭蓋はお父さん譲りだったのです。

T君は自閉症と言う事もあり、手術を勧められた時にも悩んでおりましたが、「旦那も三角頭蓋だけど、何の影響もないし・・・手術はしない!!」と私同様、最終検査までは受けたものの手術を受けない派を決心しました。

しかし、ある日の事・・・

T君が突然頭をかきむしるようにのた打ち回るようになりました。 壁にも激しく頭を打ち付けます! 
突然現れた《自傷行為》
T君家族はもちろんの事、保育園の先生方や私たちも当然戸惑いました。
検査をした結果・・・
脳圧がかなり上がっており、その為に激しい頭痛に襲われている事がわかりました。
T君ママは・・・「手術はしたくなかった・・・。でも、こうなってしまったからには残念だけど手術するしかないの。」と涙ながらに決心を伝えてくれました。

手術後、ゆうと病院へお見舞いに行くと・・・誰なのか判別できない程腫上った顔、ベットの上で泣き叫び暴れるT君を押さえつけるお父さん・・・衝撃的でした。
ゆうの気配に気付いたT君は、ゆうに向かって助けを求めるように必死に手を伸ばしてきました。 その手を黙ってにぎりしめるゆう・・・T君パパ、ママ、そして私は・・・ただ黙って泣いていました・・・
どうして?どうしてこんな事に・・・?!

当時4歳だったT君も、今では小6になります。 元気に特別支援学校に通っております。

術後のケアはかなり大変だったと聞きました。 まだT君がおとなしくて多動で無かった分助かったと言ってました。
気になる術後の変化は・・・
頭痛がなくなったお陰で、自傷行為が無くなった事・・・それくらいです。
現在もまだ言葉は出ておりません。
T君ママ曰く、「ママとも呼べないくせに、いっちょまえに反抗的な目をするからわじわじ~する」だそうです(笑)

T君の場合は、言葉や多動の改善を期待してではなく、脳圧が高くなったためにどうしようもなく緊急にオペしたケースです。
T君ママは、「あれがなければ手術はしなかった」と言っています。

T君以外にも、手術を受けたけどあまり変わらなかった・・・と言われるお子さんは、必ずと言っていい程に自閉症なり何か他の問題を抱えております。
私が《一概に三角頭蓋のせいではないのでは・・・?》と疑問に感じるのはそんな事からなのです。