悲しいこと

ミラクル

2008年10月04日 10:20

昨日保護者会に参加して来ました。

議題は先日も学校周辺で騒ぎになった不審者問題!

学校近くの公園でも、何度か不審者らしき人が目撃されているそうで、その対応策についての話し合いだったのですが・・・

そこで父母の間から聞こえてきた意見!

私たちには耳を疑うような、信じられない、心が痛くなる声が・・・

私たち学校の周辺には、少し離れた場所に身体障害者授産施設があります。 夕方になると、作業を終えた人たちが帰って行きます。 

確かに、色んな方がいます! ぶつぶつ独り言を言いながら歩いている人も居るし、麻痺がある人やニコニコしながら歩いている人・・・様々です! 
感じ方は人それぞれで、「怖い」と感じる人がいるのも否定は出来ませんが・・・

でも、この不審者と言われて子供たちの安全を脅かしているのが、施設で働く人たちではないかと疑いをかけられていると言う事実を知った時の私の動揺を、一緒に居たママ友たちは気付いたはずです。


《なぜ?》

普通の人とは違うから? 見た目?行動? 身体に障害があったら、知的に遅れがあったら、その人たちがすべて問題を起こしているのですか? 不審者なのですか?

地域の人は理解してくれていると思っていたのは甘い考えだったのでしょうか?

ゆうが《知的障害》と認定をもらった日から・・・世間の偏見にさらされ、涙ながらに抗議したりの日も少なくはありませんでした。

利用する側が選べるはずの保育園にもことごとく受け入れを拒否されたり、ハガキ一枚で入学できるはずの幼稚園や小学校に行くために何度となく教育委員会にも足を運び、説明、話し合いをする日々・・・

普通に社会で生きて行く事の困難さを痛切に感じ、少しでもゆうが生活していきやすい環境を作る為に、地域活動にも積極的に参加し、理解と協力を求めてきました。

親は、子供が大人になって自立した生活をする事を誰もが望むと思います。 
授産施設にひとりで通えて、仕事をしてお給料をもらう・・・それが出来る事が親には喜びのはず!
なのに・・・何にもしていないはずなのに《不審者》の疑い?!  悲しすぎます! ひどすぎます!!

「障害者の方に疑いをかけるのは申し訳ないのですが・・・」と言いつつも、何かあったら施設に連絡するとか明らかに決め付けていますよね?

近隣には授産施設の他に、心療内科もあります。 心療内科に通う患者さんの中にも、ちょっと危険な感じの方もおり、怖い思いをしたと言う声も何度か聞いた事があります。
傷害事件を起こして、精神病院に入院していた方が退院して普通に歩いているのも見かけます。 情緒不安定で、入退院を繰り返している人もいます。

普通に見える人の中にこそ、危険な人が潜んでいる可能性も大きいと思われるのに、どうして障害者だからと言って危険な人物扱いされなきゃいけないのですか?

これが現実なのでしょうか?! 

話し合いの間、ずっと心が痛んでおりました。 悔しくて、悲しくて、いたたまれなくて・・・・《どうして?》の思いでいっぱいでした。

どうしてもこのままじゃ我慢できなかったので、「ありとあらゆる可能性があるので、頭ごなしに決め付けないで欲しい! 施設に通う人が何かした訳じゃないんでしょう?」と私なりの意見をしてきました。
もちろん「そうよね。決め付けちゃ可哀想よね。」と同意してくれる父兄の方もおりましたが、みなさん実際はどう思われているのでしょうか?

真っ先に施設の方が疑われたのが、私にはどうしても納得できません! それは私がどちらかと言えば当事者に近い立場だから? そうかもしれない・・・仮にその立場じゃないにしても、そんな考えじゃいけないと思うのです!

理解してもらえているつもりでいたのですが、まだまだ足りなかったようです。 

《まずは身近から!》

私なりに声をあげて行こうと思っています。