甥っ子の運動会での事・・・
病院の先生の許可が出たといって、妹が姪っ子を車椅子に乗せて運動会を見にきていました。
お父さんやおばあちゃん、イトコのにいちゃんたちがみんな揃っているのを見て嬉しそうにしていた姪っ子。
しかし、余りの暑さに次第にぐったりとしてきて息遣いも荒くなってきました。
「とてもきつそう・・・無理だったんじゃない?」とみんながそう感じたので、一緒にお弁当を食べるのを楽しみにしていたのですがお兄ちゃんに会ったら帰ろうねって言い聞かせて待つことに・・・
しばらくすると急に身体の痛みを訴えてくの字に曲がって苦しがる姪っ子。 もうみんな大慌てです!
お兄ちゃんは・・・先生がちゃんと時間になるまで席を離れるのを許さなかったらしく、なかなか戻ってきません。
姪っ子は「もう治ったから大丈夫!」と必死に絶えている様子。
甥が戻ってくる間、姪っ子を見守る私たちの間には沈黙が・・・
「髪の毛・・・たくさん抜けてるね・・・」とポソっと次男がつぶやきながら、抜け落ちた髪の毛を静かに拾ってくれています。
もう待てない! そう思った時に、甥っ子が走って戻ってきました。
「おかあさ~ん♪」と母親の姿を見て嬉しそうに飛びつく甥っ子。 寂しかったんだね・・・。
横たわる妹に駆け寄り、そっと手を握りながら「待った?」との問いに「大丈夫♪」と答えるきょうだいの様子に涙が出てきました。
妹は・・・息子の運動会を一目見たかったに違いない! 姪っ子は・・・家族に会いたかったに違いない!
甥っ子は・・・お母さんと妹がこれないのを覚悟して、お手紙に「お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、運動会をみにきてください。」と書いてありました。 お母さんとは一言も書かず・・・
まだ2年生なのに・・・その小さな胸に寂しさをグッと閉じ込めていたんだね・・・
妹は一時息子を抱きしめた後、再び痛みを訴える娘を抱きかかえて、慌てて病院へ戻りました。
途中で姪っ子のボーイフレンドの姿を見つけましたが、「あいたくない・・・」と青い顔をして力なく言う姪の姿に心が痛みました。
そうだね・・・こんな弱りきった姿、好きな人には見られたくないよね。
みんな我慢している・・・みんな耐えている・・・みんな頑張っている!!
甥もうちの息子たちも、大人が心配している程動揺もなく、現状を淡々と受け止めている様子でした。
息子たちは私の身体も気遣ってくれています。 ありがたいことです。
家族だからこそ、力をあわせて乗り越えて行きたい! 一緒に頑張って行きたいと強く思います。
一番頑張っているのは小さな姪っ子・・・だからみんな弱音は吐けない!
でも・・・見ていてすごくつらいのです・・・