同じ想い

ミラクル

2008年03月12日 21:31

もうすぐ3歳になろうとするのに、全然言葉をしゃべらず、指差しすらもしなかったゆう。

三角頭蓋のオペにすべてを託し、日々その準備に追われていました。

でも、病院の帰りの車の中では辛くて泣くばかり・・・

旦那に「そんなに泣いてばかりいるな!」と言われ、「貴方は心配じゃないの? 平気なの?」とキツい言葉を投げかけてしまいました。

《父親と母親とはきっと感じ方が違うんだ・・・》とばかり思っていました。

ある日、夜中にふと目が覚めた時 暗闇の中に浮かぶシルエット・・・

私の隣に寝ているゆうの枕元で、じっと その寝顔を見つめながらゆうの頭を黙って撫でている旦那の姿が・・・
長い時間、じっと枕元に座り、ゆうの頭を撫で続ける旦那・・・

寝ているふりをしながら布団の中で声を殺して泣きました。

《この人も同じ気持ちだったのだ!》 

そう気付いた時にいたたまれなくなりました。 なんだか見てはいけないものを見てしまった様な気持ちで、私は気付かれないように声を押し殺して泣きました・・・

私達夫婦は毎日手術をするべきか、止めるべきか・・・ずっと悩んでいました。

そんな時に知り合った唯ちゃんのお母さんから「手術をするかどうかは、よく考えてからにしなさい。」と言われました。 唯ちゃんはその時は三角頭蓋のオペをして、すでに半年が過ぎていました。
唯ちゃんのお母さんから聞かされたオペ後の唯ちゃんの経過・・・
それは私達夫婦に衝撃的な事実でした。

唯ちゃんのお母さんは、手術をすでに決めていた私たちにこの事を話そうかどうか迷ったそうです。 しかし、唯ちゃんのような症例もある事を知ったうえで判断して欲しいと考え、話してくれました。

唯ちゃんのお母さんはオペをした事を後悔していたのでした・・・