きょうちゃんママ♪

ミラクル

2008年03月03日 23:46

たんぽぽ園で知り合ったきょうちゃんママはたまにしか来れないけど、顔を見せた時にはいつも元気いっぱいで周りも明るくしてくれるお母さんでした。

ゆうの手術の日が目前に迫り、不安な日々を過ごしていた頃、きょうちゃんママのある言葉に目が覚める想いがしました。

いつも酸素を背負い、サポートの方が同行で園に訪れていたきょうちゃん。 風邪をひいても命取りになる状態で、常に入退院を繰り返していました。

そんな状況の中できょうちゃんママが私に言った言葉・・・

「私ね、きょうの担当の先生に《貴方がこの子の最高の看護婦になりなさい!》って言われたの。 だから私はその日から泣くのを止めて、毎日この子の病気の事、ケアの事について一生懸命勉強したの! 今ではどの看護婦よりも私の方がきょうに最高のケアをしてあげられるわ!!」

自信に満ちたその笑顔は私の心を大きく揺さぶりました。

《この子にとって最高の看護婦・・・》

どこに行っても『なにか言葉は出ますか?』 『いつ歩きましたか?』 『何か気付いた事はありませんか?』 必ず聞かれました。

いつも側に居る母親である私が、ゆうの事を一番に理解してあげなくてはいけない・・・!

ゆうが自分の気持ちを上手く相手に伝えられない分、私が側でサポートしてあげなくてはならない!

私が泣いてばかりではダメだ!! きょうちゃんママの様にもっと前向きに生きなきゃ・・・

その日から私は冷蔵庫に簡単に日付を書いた紙を貼り付け、ゆうのわずかな変化もその都度、その用紙に書き込む様にしました。

『飲み物が欲しい時に冷蔵庫を指差して《あー!》と言った』とかね♪

周りの人に少しでも理解してもらう為に、この子のわずかな成長も見逃さない! そんな思いで始めたメモも、ゆうのわずかな成長が目に見えてわかり、とても励みになりました。

週1回の言語訓練に この用紙を持って行き、「今週はこんな事が出来ました!」って報告していました。

毎週変化がある訳ではありません。 でも少しの変化に気付き、大袈裟に喜ぶ! そんな生活が楽しくなっていました。

『たとえゆっくりでも、この子は確実に成長している・・・!』

その事が実感出来る事が嬉しかった。

きょうちゃんママに出会わなかったら、私はゆうと正面から向き合う事が出来なかったかも知れない・・・

きょうちゃんママの太陽の様な明るさ、そして芯の強さは私の目標となりました。